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石垣市 水産加工施設が完成

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テープカットで県内初の複合型施設完成を祝った石垣市水産加工施設の落成式=15日午後、同施設前

 モズクやソデイカ、マグロなどの水産物を加工する県内初の複合型加工施設として石垣市が整備した「石垣市水産加工施設」の落成式が15日午後、八重山漁業協同組合事務所隣接地の同施設で行われた。同施設の活用で衛生管理の向上や石垣島近海で漁獲される水産物への高付加価値化が期待されている。施設の完成に中山義隆市長は「新しい施設で衛生管理が徹底され、水産物加工品の付加価値向上が図られることを期待している」と期待を込めた。

 市水産課(平良守弘課長)によると、同施設は鉄筋コンクリート造り1階建て。建築面積は1596平方㍍。総事業費は4億5000万円で水産庁の2014年度産地水産業強化支援事業を活用し、国が3分の2を補助、残りの3分の1を県と市が半分ずつ負担している。

 同施設では、モズク収穫の繁忙期となる5~6月には最大で1日当たり10㌧のモズクを処理。11月~2月に漁獲されるソデイカは1日400㌔、ビンナガマグロは1日200㌧の加工が可能。

 施設付近の岸壁に接岸した漁船から、2基のホイストクレーンでモズク洗浄・選別ラインに搬入し、12基の貯蔵タンクまで運ぶ作業を一貫して行うことができる。

 落成式後の、施設見学ではモズク洗浄ラインやマグロ鮮魚高次加工室も公開され、参加した関係者らは八重山漁協の職員から作業工程や同施設で製品化を目指す「ソデイカ入りハンバーグ」や「マグロの中身汁」など新しい加工品の説明を受けた。

 八重山漁協の上原亀一組合長は「漁業者の所得向上だけではなく、新たな加工品の開発も期待できる。クブシミやタコの薫製など八重山の名産を復活させることなど、いろんな可能性があると思う」話した。


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