県八重山農林水産振興センターは14日、石垣港ターミナルビルでデイゴヒメコバチ防除対策薬剤講習会を開き、担当者が、県森林資源研究センターの防除試験で、これまでの薬剤量の半分でも着葉率が変わらないとする結果に基づき、本年度から県の事業で注入する薬剤量を半分ほどに減らすことを説明した。
また、ハワイで効果を上げているデイゴヒメコバチの天敵、デイゴカタビロコバチの2017年度以降の放飼を目標に環境への影響を調査していることも報告された。
八重山管内では、県の沖縄らしいみどりを守ろう事業で防除薬剤の樹幹注入を実施。本年度は薬剤の注入量を前年度までの約半分に減らすことで、デイゴ433本(前年度379本)注入薬剤数2319本(同3943本)と、駆除木を増やし、使用薬剤数を減らす計画。
会場には郡内3市町の担当者や公共施設の管理者など約10人が来場。年度単位で実施している薬剤の注入時期を早められるような予算執行体制の改善を求める意見などが挙がった。
講習会ではこの他、同薬剤を取り扱っている企業の担当者が同薬剤の効果的な注入方法について説明。浜崎町緑地公園のデイゴで防除薬剤の注入を実演した。