一体全体、八重山の消費構造はどうなっているのだろう。大型スーパーが6店舗(4店舗は同系列)大型ドラッグストアが4店舗(2店舗は同系列)、コンビニが30店舗弱、大型遊技場も3店舗が林立している▼5万5000人そこらの人口がこれだけの店を買い支えているのは不思議で信じられないと外来者が驚く。考えられることは消費者としての公務員、会社員の構成比が他地域より格段に高いという点▼県や国の出先も数多く、とみに増えた移住者の買い物がそれに拍車をかけている。加えて近年、外国のクルーズ船の乗客が大型スーパーですさまじい買い物をしている。こんな消費形態を企業が見逃すはずがない。その証左に、いつまで続くか分からない外国人の爆買いをも期待したドラッグストアや大型電気店も現れた▼もちろんこれらの店は住民の懐も当てにしていると思うが、存続には、売り出しごとの工夫やアフターサービスの質が問われる▼消費の中心も島の東地区へ移動しつつある。大浜には過剰ではないかとの心配をよそに子供服や成人服と靴の大型店が開店した。確かに兄弟姉妹でもお古は嫌だという時代、流行で引っ張れば成り立つのかも▼店の浮沈を心配するには及ばないという知人。奥さんの衣装棚を見れば分かると澄ましている。(仲間清隆)
↧