▽…一部のホテル業界が人手不足の解消に向けて伝家の宝刀を抜いた。人材派遣会社を通じた従業員の確保だ。観光のトップシーズンを前にした決断だが、「現地採用が望ましい」と本音も。今後も伸びしろが期待される八重山観光に対して中長期的なヴィジョンで雇用を確保するのが理想だが、そうは言っていられないということか。雇用情勢も都市化が進んできそうだ。
▽…八重山病院に昨年8月1日に赴任した、神谷一徳呼吸器外科医は、前任地で年間100例の手術を行っていた肺がんの専門医。「症状が出てからでは遅い」と予防と早期発見の重要性を指摘する。肺がんの進行が早いためで、神谷医師は「健診レベルで発見しないと治療が難しい」と話し、胸部コンピューター断層撮影(CT)を薦めている。
▽…著書を語る会で新城敏男氏は、「八重山歴史」(1953年)の序文で主任執筆者を務めた喜舎場永珣氏が「八重山の草分け史である本書を礎石の積もりに見て、他日だれかその上に立派な建物を建て、八重山の殿堂史にしていただくよう念願する」と記していることを紹介。「本人が言うように新たな建物を構築していくのもわれわれの責務」と述べ、従来の説をうのみにせず、調べることの大切さを強調。