県内初の凧揚げ全国大会
凧(たこ)揚げの全国大会「第37回心護杯2015年度若夏石垣全国大会」(日本の凧の会、石垣市主催)・第15回石垣島凧あげ交流国際大会(八重山凧愛好会主催)が28日、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートのマエサトゴルフ場で盛大に開催された。大会には30都府県、海外4カ国から総勢約300人が参加。家族連れなど多くの市民も訪れ、若夏の凧揚げ大会を楽しんだ。全国大会は県内では初めて。
大会は、みやら保育園の園児らによる子ども獅子、市青年団協議会の旗頭、石婦連の舞踊が披露された後、ガラス粉をたこ糸にまぶした田原けんか凧がアーチ状に飛ばした連凧を切るアーチカットで幕開け。
各地の伝統的な凧やバルーン状の創作凧など数百の凧が空を舞う中、八重山伝統のシャクシメーからのお菓子落としや、宮良地区に伝わる昔ながらの凧遊び「ハナスクナー」などのイベントもあり、来場者らを楽しませた。
旅行がてらに参加した長橋晴彦さん=群馬県=は「釣りや観光で何度か石垣島を訪れており、今回は凧揚げにも参加しようと回転凧をあげたが風が強くて途中で壊れてしまった」と話し、初めて石垣島を訪れた兼広勝年さん(73)=山口=は「風が強くて凧が上がりにくかったが、多くの凧愛好家が集う素晴らしい大会だった」と喜んだ。
なお、大会では日本の凧の会の審査員が、各地域の伝統的な凧かどうか、凧の出来栄えや創造性などを審査。各賞を決めるとともに、各地域から参加した凧愛好団体に郡内各地の泡盛など特産品の贈呈もあった。
大会結果は次の通り。
▽心護杯=仲間清隆(沖縄)▽日本の凧の会賞=佐藤昌明(愛知)▽同会長賞=村本セツ(沖縄)▽優秀賞=藤崎謹治(千葉)、新潟鳥凧の会、兼広勝年(山口)▽カンムリワシ賞(石垣市)=矢吹重光(宮城)▽オオゴマダラ賞(市教育委員会)=玉城保吉(沖縄)▽ニーハイユー賞(市商工会)=福井栄(大阪)▽オーリトーリ賞(市観光交流協会)=竹内義博(福岡)▽グローカル賞(八重山毎日新聞社)=アンドレアス・オルグレン(スウェーデン)▽市商工会賞=与儀守二▽八重山凧愛好会長賞=長谷川病院風神会