戦後から復帰ごろまでに八重山で作られ、歌われたふるさとの歌を掘り起こそうと、八重山音楽協会（浦添幸子会長）はこのほど、歌曲集「戦後生まれのふるさとの歌」を発刊した。28日午後２時から石垣市民会館大ホールで開かれる戦後70年記念コンサート「よみがえれ！ふるさとの歌」で販売する。
同協会は戦後70年の節目に合わせ、昨年６月末からコンサートの開催や歌曲集の発刊に向けて準備を進めてきた。都内の小中学校で音楽科教諭をしていた経験のある大浜勝彦さん（70）＝登野城出身＝を中心に譜面化を行い、約１００曲を収録。コンサートではその中から35曲を披露する。
浦添会長は「歌を作った人は亡くなり、口ずさんだ人も高齢化している。歌曲集を生活の中に置き、時々歌ったり、子どもたちに聞かせたりしてほしい。コンサートにも足を運んでほしい」、大浜さんは「子どもたちが歌ってくれないと意味がない。教育現場の方々にはぜひ歌曲集を活用してほしい」と話した。
歌曲集は１冊１０００円で限定５００冊。コンサート当日の映像を収めたＤＶＤ（２７００円）は後日、注文を受け付ける。ＤＶＤと歌曲集をセットで購入すると３５００円。