▽…戦没者の冥福を祈った石垣市の追悼式・平和祈念式。中山義隆市長が平和宣言を読み上げ、恒久平和を誓った。宣言文の中で糸満市摩文仁にある「平和の礎」の刻銘の人数について24万1281人とあるが、県が今年5月に発表した人数は24万1336人だった。宣言文に書かれていた数字は昨年と同じ数字。チェック体制のずさんさが問われるところ。
▽…毎年、炎天下で行われている慰霊の日の戦没者追悼式。竹富島で行われた町主催の戦没者追悼式では毎年のように暑さで体調を崩す参列者が相次いでいる。一方、追悼式後の大石隊戦没者慰霊祭は突然のスコールに見舞われ、ろうそくの火がつかなくなるなど気まぐれな天気に右往左往。慰霊の日は沖縄が梅雨明けする頃で知られているが、今後どうなることか。
▽…沖縄戦強制疎開マラリア犠牲者援護会の会長として八重山戦争マラリア問題の解決に取り組んだ篠原武夫さん。当時4歳だった篠原さんは戦後も強制疎開だったことは知らず、沖縄戦を学ぼうと1988年に古書店で購入した県援護課発行の「平和への証言」の記述で初めて「強制疎開」に気づいたという。あの本がなかったら、慰謝事業という解決はなかったかも。