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Channel: 八重山毎日新聞社
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戦後70年を迎えた「慰霊の日」の23日…

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 戦後70年を迎えた「慰霊の日」の23日、「平和の礎」では、今年も白髪が増し顔にシワを刻んで老いてゆく遺族が、礎に刻銘された肉親の名前をなぞり、無念の死に涙する姿がみられた▼追悼式では翁長雄志知事が、辺野古の新基地建設に反対する県民の民意を無視する政府に対し「国民の自由、平等、人権、民主主義が等しく保障されずして、平和の礎(いしずえ)を築くことはできない」と断言すると、会場から「その通りだ」との発言があり、拍手が起こった▼一方、安倍晋三首相が「これからも国際平和の確立に向け、不断の努力を行っていく」と発言すると「うそいうな」「戦争屋、安倍帰れ」の怒号が会場内に響き、県警のSPが発言者を退席させる場面があった▼国会では、不戦を誓った戦後70年の日本の歩みを覆すように、安全保障関連法案が審議されており、悲惨な沖縄戦を経験した県民にとっては、再び戦争につながるのではと危機感を抱くのは当然ではないのか▼初代沖縄開発庁長官の山中貞則氏は、沖縄担当の後輩議員に「沖縄の人の心になって、沖縄の人の目で東京を見なさい。決して東京から沖縄を見てはいけない」と心構えを話されたという▼常に平和を希求する沖縄の未来のためには、今の国政にこのような志を持った政治家こそが必要と思えてならない。(鬚川修)


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