八重山戦争マラリア遺族会(佐久川勲会長)は22日までに、郡内の小中学校6校で平和コンサートなどを行い、音楽で平和の尊さを訴えた。上原好子さん(79)=大川=が体験談を語った。
最終日の22日は石垣中学校(南和秀校長、生徒575人)と真喜良小学校(宮良勝也校長、児童354人)の平和集会に参加した。
このうち、石垣中では声楽家の田本徹さんが「あの夏の日に」、ソプラノの十文字恵美さんが「忘勿石」、ソプラノの上江洲みなみさんが「戦争マラリアなかったら」を切々と歌い、トランペットの玉盛邦則さんが「虹の彼方に」を演奏した。
集会に先立ち、佐久川会長は「過去を知ることは大切。戦争は人間の心の中で始まる。それを止めるのも人間だ。正しく力強い心を持ってもらいたい」とメッセージを送った。
3年生自治委員会の向井美波流(みはる)さんは「平和の意味を理解する心が大事と思った。無関心ではいけない。私たちが大人になっても次の世代につないでいけるよう、しっかりと平和について学びたい」と感謝した。