6月がこうも暑くては。このまま盛夏へ突き進むのだろうか。一向に曇りそうもない空を眺めて気をもんでいる▼というのも次の日曜日(28日)に県内では初めての全国凧(たこ)あげ大会が石垣島で開催されることになっていて、国内外からの参加者がこの暑さに参ってしまわないか心配だからだ。大人の集いとはいえ、子ども同然の愛好家も多く熱中症が心配されるからだ▼知人に相談したら「こんな暑いさなかに凧あげとは」と笑いながら冷たい還元水提供を申し出てくれた。石婦連の皆さんは水補給を手伝ってくださる▼今回の凧あげ大会には、本土各県はもとより、東南アジアからの参加者もいて島の子どもたちへ各地の凧が贈られる。一緒に凧あげを楽しみたいとの好意によるもの。それだけに遠来の客には石垣島を印象付ける応接で臨みたいもの▼そこで珍しい凧とともに、わざわざ石垣島まで駆けつけてくれた彼らに島の特産品を進呈することに決めた。八重山凧愛好会員が、各自のつてを頼りに副賞提供のお願い文書を持って炎天下を走り回ってみた。汗だくの訪問効果は大で、黒砂糖、モズク、塩、泡盛などを快く提供してくださった。島材の菓子器、ミンサー、花織りもある▼日本最南端の熱い心で結ぶ凧あげ交流会が今後とも続くことを切に望む。(仲間清隆)
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