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各地で海神に祈り 中・西合同が総合8連覇

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大勢の観客が見守る中、「上がり」で8連覇を達成した中・西合同中二組のこぎ手ら(手前)=19日午前、石垣漁港

 海神に豊漁と航海安全を祈願する本年度の石垣市爬龍船競漕大会(同実行委員会主催)が旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」の19日、浜崎町の石垣漁港で行われ、ウミンチュらがカイさばきを競った。東一、東二、中・西合同の3組対抗で行われた本バーリーは、中・西合同が「御願」「転覆」「上がり」を制し、総合8連覇を達成。中二組は「上がり」で8連覇した。この日は白保や伊原間、竹富町西表島白浜や小浜島細崎、与那国町久部良でもハーリーが行われ、岸壁は熱気に包まれた。

 109回大会のハーリーとなったこの日、平日にもかかわらず大勢の市民や観光客、漁業関係者が会場を訪れ、最高気温が33度を超える暑さのなか、勇壮なハーリーに歓声を上げた。

 大会は午前8時にウミンチュによる舟そろえ(スネー)で幕開けし、開会式で上原亀一大会長(八重山漁協組合長)は「航海安全と豊漁を祈願し、海神祭の継承につなげたい」とあいさつした。

 中・西合同中二組の渡辺直由さんは「正々堂々と戦うことを誓います」と力強く選手宣誓。

 本バーリーでは、中・西合同西組が「御願ハーリー」2連覇、同中一組が「転覆ハーリー」を4年ぶりに制した。大会を締めくくる「上がりハーリー」では同中二組が他組の追随を許さず、8連覇を果たした。

 中二組の1番エークを8年間務める渡久山朝秀さん(36)は「序盤からリードする自分たちの勝ちパターン。最初の折り返しで勝利を確信した。メンバーはベテランぞろいで落ち着いて展開できた」と話した。

 同組の宮良当育委員長(53)は「こぎ手が全力を出した盤石のレース運びだった。前人未到の12連覇を目指したい」と意欲。

 会場では、各組の関係者と女性部がパーランクーやドラを打ち鳴らして声援。

 開会式のアトラクションでは、各組の女性部と新川小や真喜良小、八島小の児童らが踊りを披露した。

 団体やマドンナ、中学校対抗、水産関係、に今大会から実施の壮年の部を合わせた144チーム・1440人が出場した。


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