愛知県の渥美半島観光ビューロー(旧田原観光協会)は19日午前、「やしの実流し~愛のココナッツメッセージ~」を行い、同ビューローの関係者やヤシの実を購入した石垣市民ら合わせて30人余りがミス八重山とともに鳩間島沖で106個のヤシの実を海に流した。島崎藤村の叙情詩「椰子の実」にうたわれる「名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ」の「遠き島」を石垣島に見立てて行っており、28回目。
同ビューローによると昨年流したヤシの実102個のうち、和歌山県串本町と長崎県佐世保市に1個ずつが流れ着いた。西表島にも1個流れ着いている。
一行は石垣港からチャーター船で鳩間沖に向かい、出発式で中山義隆石垣市長は「潮の流れに乗って石垣と渥美をつなぎ、強い絆ができている」とあいさつ。田原市産業振興部の實井正樹技監は「あと2年で30周年。記念イベントのアイデアも出てきており、実現に向けて頑張りたい」と述べた。
石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長は「昨年初めて対面式に出席した。夢のある素晴らしい取り組み」と語った。