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Channel: 八重山毎日新聞社
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選挙権の年齢を18歳まで引き下げる公職…

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 選挙権の年齢を18歳まで引き下げる公職選挙法の改正案が17日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。1945年に「25歳以上」から現在の「20歳以上」に引き下げられて以来、70年ぶりの改正だ▼来年夏に予定されている参院選から適用され、その後の知事選や市町長選挙、市町村議員選挙などでも適用される▼選挙権の引き下げで有権者数は全国で240万人、県内で3万3000人増加すると推計されている。八重山では約1160人(中学卒業時)の増加となりそうだ▼高校生を含めた若い世代の声が政治に反映されることは良いことだが、半面、心配も多い。選挙権を得る18歳の年齢は高校3年生。大半が実社会に出ていない者で、選挙に対する知識も乏しい▼知らないことで、安易に公選法に違反する可能性も否定できない。国では、高校生向けに選挙の意義などを解説した副教材を作り、模擬投票なども実施して備えることにしているようだが、しっかりとした事前教育が必要だろう▼今回の選挙権の年齢引き下げを受け、現在、政治活動が禁止されている高校生にも校外での一定の政治活動が認められそうだ。高校生がよりスムーズに公選法改正に適応し、自分の意思で適正に選挙権を行使できるよう、行政や学校、大人のサポートが必要だ。(下野宏一)


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