【与那国】与那国小学校(平田勝典校長、児童48人)は創立記念日の10日、祖納地区で創立130周年記念パレードを行い、同校体育館で開いた記念集会では学校運営に貢献のあった人や団体に感謝状を贈った。舞台ではPTA(小嶺博泉会長)が踊りを披露し節目を祝った。
同校は1885(明治18)年6月、民家に設けた仮教室で訓導、奥田恕(ただし)氏によって開校、男子のみの初等科43人で勉学をスタート。創立後は7度校名が変わり、在籍児童は1938(昭和13)年の962人が最も多かった。
記念集会では平田校長が「伝統ある歴史をしのぶ今、皆さんは大きな誇りと目標を持って励んでください」とあいさつした。
同校図書室で「鈴木文庫」のコーナーを設け、7年前から書籍を贈り続けている鈴木修さん(祖納)と、数人のメンバーで17年前から読み聞かせ活動を続けている「おはなし館」(田頭恵子代表)には感謝状が贈られた。
会場にいた60代女性は「教育環境が今と違う開校のころが想像しがたい」と130年にわたる校歴をしのんだ。
(田頭政英通信員)