日本惑星科学会秋季講演会(日本惑星科学会、石垣市主催)が20日から3日間の日程で、市民会館大ホールで始まり、全国から研究者ら180人余りが参加した。
期間中、太陽系や惑星、隕石(いんせき)、電磁波、太陽系外の惑星系などについて113件の発表などが行われる。受け付けをすれば一般市民も傍聴できる。
同学会は日本での惑星科学を推進し、その成果を広く社会に還元、知見を普及することを目的に1992年に設立。全国各地で秋季講演会を開いている。
石垣市開催は県内で初めて。国立石垣島天文台があり、星空が美しいことや日本三選星名所に選ばれていることなどから、会員らの強い要望で開催された。
石垣島天文台の宮地竹史所長は「石垣市は電波望遠鏡や星の名所として天文関係者の関心が高い。めったにないことなので、多くの市民も参加してほしい」とあいさつした。
ロビーや展示ホールでは、写真や表などをはじめ、今年2月にロシアに落下したチェリャビンスク隕石の破片も展示されている。
23日午後1時30分からは、東京大学大学院理学系研究科の田村元秀教授を講師にした一般講演会「New Worlds:太陽系外惑星観測の最前線」が開かれる。入場無料。先着100人に星座早見表を配布する。