【与那国】第28回国民文化祭・やまなし2013(文化庁など主催)の一環で行われた現代詩の祭典「文芸祭現代詩大会」で、久部良中学校3年、金城瑞季さんが山梨県知事賞を受け、地域の話題になっている。父親の和司さん(41)ら家族や級友も受賞を祝福し、同校は喜びに包まれた。
同大会は「いのちのきずな 詩のきずな」をテーマに作品を募集し、金城さんは「彼女の出産」と題した作品で応募。
金城さんは、同校校庭にいる雌ヤギを「彼女」と呼び、このヤギがクリスマスに出産したことを詩にした。生命誕生の瞬間を目の当たりにした金城さんは、その体験を自分に対する神からのプレゼントだと思い、その様子をつづったという。
金城さんは「まさか(受賞するとは思わなかった)と思った」と話し、「大学で法律を学びたい」と将来へ夢を膨らませている。
表彰式は10月27日、同県笛吹市で行われ、金城さんは母親の勇子さんとともに出席した。(田頭政英通信員)