【黒島】数え97歳のカジマヤーを迎えた保里芳さん(96)の長寿を祝うパレードが13日午前、島内で行われ、宮里集落では、芳さんが公認審判の資格を取るほど好きなゲートボールにちなんで、特設コースを設置。芳さんが打ったボールがゲートを通過するとクス球が割れ、風船やハトが飛び出した。
黒島でカジマヤーのパレードを行うのは12年ぶり。
芳さんは1919年生まれ。竹富島出身。旧姓赤山。夫の故・保里昌介さんとの間に3人の子どもを授かり、現在は孫8人、ひ孫4人に囲まれる。
芳さんは「多くの人に祝ってもらい、うれしい。最高のカジマヤーになった」と喜び、長寿の秘訣(ひけつ)について「これまで続けてきたゲートボールや、何でも食べること」と話した。
パレードでは、芳さんが家族と一緒にトラクターの荷台に乗り、黒島小中学校の子どもたちの鼓笛隊とともに島内の各集落を練り歩いた。各集落では地域住民の万歳三唱や獅子舞、舞踊などがあり、芳さんは「97歳おめでとう」「いつまでも元気でいてね」と祝福の言葉を掛けられると、うれしそうな表情で手を振って応えていた。