日本年金機構の個人情報流出問題で、石垣年金事務所(浜口昌純所長)管内では10日までに17人分の個人情報が漏れたことが確認された。浜口所長は「管内で個人情報が流出したのが何人なのか全体の人数は把握できていない」としたうえで、「年金情報流出に便乗した振り込め詐欺や、個人情報の不正取得に注意してほしい」と2次被害への警戒を呼び掛けている。
事件が表面化した2日以降、年金受給者ら51人が同所を訪れ、このうち17人で個人情報の流出を確認。このうち8人には同機構から「わび状」が送付されていた。電話による問い合わせは20件あり、この中からは情報流出は確認されなかった。
同事務所によると、来訪者からは、個人情報が流出したかの確認や、受給への影響、同機構の対応策などを尋ねる声が多かった。
電話での確認は、本人からの問い合わせにのみ対応。窓口で家族など代理者が確認する場合は委任状が必要となる。
個人情報が流出したかどうかは、専用のコールセンターか同事務所で確認できる。
浜口所長は「(個人情報が流出したかどうかは)電話や窓口で確認することはできる。土、日曜日も対応しているので利用してほしい」と呼び掛けるとともに、▽同機構や年金事務所から直接電話することはなく、基礎年金番号の変更は文書で通知▽同機構から金銭を要求することはない▽ATMの操作を依頼することはない▽家族構成などの個人情報を確認することはない|などと強調した。
流出した情報は年金記録を管理するために一人一人に割り当てられる①基礎年金番号②氏名③生年月日④住所。四つの情報すべて流出したのは約5万2000件。①②③の流出は約116万7000件。①②の流出は約3万1000件。
同機構は今後、流出対象者の基礎年金番号を変更することにしている。
同コールセンターは(0120−818−211)。14日まで運用。午前8時30分から午後9時まで。同事務所は(82−9211)。平日午前8時30分から午後5時15分、土、日は午前9時30分から午後4時。