石垣島製糖(加納成浩社長)の今期(2013.14年期)製糖が8日、スタートした。今期は、生産量が前期実績を2987㌧(4.4%)下回る6万4876㌧と、3期連続の6万㌧台となる見通し。面積減少に加え、7月の台風被害や8月の干ばつが影響した。甘しゃ糖度は14・28度の高糖度を見込む。操業は、3月28日までの80日間を計画している。関係者を招いて同日午後、開かれた操業開始式で加納社長は「効率化運転で歩留まりアップにつなげたい」と決意を話した。
今期製糖計画は、収穫面積が1303㌶(前期比16㌶減)、10㌃当たりの単位収量4.977㌧(前期5.145㌧)で、生産量を前期実績より約3000㌧少ない6万4876㌧を計画。収穫を60%が機械刈り、30%を無脱葉、10%を手刈りで予定している。
粗糖の生産量は7882㌧(前期比552㌧減)、製品歩留まりは12.15%を目指す。
操業開始式で加納社長は「今期は過去3年間で最低の6万4000㌧台だが、糖度は14度台でスタートした。効率化運転で歩留まりアップにつなげたい」と今期操業への決意を示した。
また「TPPはまだ予断を許さない状況だが、工場としては効率化による生産性、品質向上を図り安心安全な製品の供給に努めたい」と話した。
中山義隆市長、玉城肇県八重山農林水産振興センター所長が来賓あいさつした。
この後、参加者で乾杯。原料ヤードで、コンベヤーに市長ら3人が原料を投げ入れ、加納社長がお酒で清め、今期操業の安全を祈願した。
工場には、原料を満載した大型トラックが次々と乗り入れ、約10カ月ぶりに活気が戻った。