【西表】石垣海上保安部は4日午後、上原港(船浦港上原地区)の沖合付近でマリンレジャー事故対策訓練を行った。竹富町ダイビング組合(柳橋道一組合長)などと合同で実施、約50人が参加した。
上空に飛来したヘリコプターが吹き下ろす風を海上で体験するダウンウォッシュ体感訓練では、ヘリの強い風で水しぶきが上がり、視界がさえぎられるのを8人が体験。参加した池田克史さんは「風圧は予想したほどきつくはなかったが、ヘリが上空を何回か旋回して状況を確認してから救助に来ることがわかってよかった」と感想を話した。
流された人を引き上げる訓練では、巡視艇「なつづき」の潜水士が手本を示した後、漂流者を引き上げた後に流されることがないように注意を呼びかけた。西表島ではガイドが小さな船で1人で客を案内する場合も多いことから、1人で船に引き上げる方法などを練習した。
同組合の國井健二副組合長は「今後も毎年継続して意識を高めていきたい」、琉球水難救済会西表上原救難所の大島佐喜子所長は「救急法の講習会も半年ごとに実施されている。参加してほしい」と呼び掛けた。