累積1993万円に縮小
石垣市、市商工会、市中央商店街振興組合などが出資し、中心市街地のまちづくり会社として設立した(株)タウンマネージメント石垣(玉城亜康代表取締役)は、2014年度の第15期決算で前期に続き黒字を計上、207万円の純利益を確保した。3桁の純利益は06年以来9年ぶり。累積赤字は2201万円から1993万円に縮小された。
同社は、市の指定管理者として公設市場のほか、ゆんたく家、保育園、食堂を経営する。中央商店街振興組合の事務局も担い、ユーグレナモールも管理運営する。
15期の売上高は5491万円で前期から116万円増。人件費や水道光熱費など管理費の削減により、前期より純利益を大幅に増やすことができた。
一方、公設市場内の入居者は2007年4月の29人(業者)から年々減少、昨年4月から15人(業者)となっている。これに伴い、テナント収入も2621万円から2431万円に減少しており、入居者の確保対策も課題に。
同社によると、市場内にある7列のショーケースのうち、1列が使用不能となっているため、これを撤去して空きスペースを有効活用する考え。同社は「公設市場をてこ入れしたい」(石田正夫専務取締役)としている。
5月28日夕、ゆんたく家2階で開かれた株主総会では「早い年度で累積赤字の解消を」「公設市場の入居者は毎年少なくなっているのでどうにかしないといけない」「公設市場の床のタイルが黒いので白くできないか。観光地として残念。イメージダウンになる」などと改善を求める声が相次いだ。