西表エコツーリズム協会(石垣昭子会長)が2014年度のビーチクリーンで拾い集めた漂着ペットボトルについて生産国を調べたところ、中国製が全体の74.6%を占めたことが分かった。中国製の割合は年々拡大しており、10年度の50.4%から20ポイント増えた。
同協会は島内で12回の海岸清掃を実施。全体で1318袋(1袋45㍑)を回収した。9割以上がプラスチック製品で、このうちペットボトルは全体の18.5%だった。
回収したペットボトル1万3725本のうち、ラベルがついていた5238本について、バーコードから生産国を調べた結果、中国製は3909本で全体の74.6%だった。
台湾製は7.1%、ベトナム製は6.4%、日本製は4.3%、マレーシア製は2.4%、韓国製は2.0%だった。
同協会によると、近年は韓国製が減り、ベトナム製とマレーシア製が微増しているという。
中国製の漂着ごみは、ペットボトルに限らず増えており、沖縄本島、宮古、八重山諸島で調査を行っている防衛大学校名誉教授の山口晴幸氏のまとめによると、1998年から2013年までの中国製ごみ総数は全体の61%。2013年のごみ数は、1998年から27倍も増えている。