【与那国】津波発生時に、子どもたちを高台に移動させる合同避難訓練が5月29日午前、祖納地区で行われ、与那国中学校と与那国小学校、よなぐに幼稚園、祖納保育所の子どもたちと教職員合わせて約160人が約300㍍離れた標高約36㍍の高台へ避難した。
学校では、強い地震が発生したとの合図で、子どもたちが机の下にもぐるなどして身を守った後、バッグや本などで頭を守りながら、教諭の指示に従って学校前の坂道を移動した。
保育所では、園児らを園庭に一時避難させた後、職員の車に分乗させて高台近くまで移動。高台近くでは、事前の指導に沿って、車を降りた園児らを与那国中学校の生徒が手を引いたり、抱えたりして避難所に駆け込む姿も見られた。
津波通報から避難が終わるまで7~9分かかり、与那国中の田原伊明校長は「訓練はうまくいったが、実際には考えられないことが起こる。忘れ物をしても絶対戻らない」などと講評した。(田頭政英通信員)