「よくこんなフレーズひらめくなー」と、思わずぷっと吹き出してしまう第一生命保険の「サラリーマン川柳」▼今年の1位は「皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞」。年を重ねるごとに増えていく皮下脂肪が資源化できればLEDにも劣らぬ大発明になるのにと、昨年日本人が受賞したノーベル賞を絡めて自虐的に表現した句▼ほかにも「壁ドンを 妻にやったら 平手打ち」「増えていく 暗証番号 減る記憶」など高齢化や健康をテーマにブラックユーモアや駄じゃれ、中高年が思い当たる悲哀がユーモアたっぷりに表現されていて情景が浮かぶやら身につまされるやら▼そういえば最近、おなか回りの太い人が周囲に多いよねと皮下脂肪が話題になり、ウオーキングなど運動していても「つくのは簡単だけど減らすのは難しい」という切実な声も▼「長寿県を取り戻せ」の取り組みのキャンペーンCMも面白い。野球でフォアボールで一塁に出る打者が手を上げてタクシーを呼んだり、守備側は原付きバイクでボールを追ったりと、歩かない県民を主張している。エーマピトゥ(八重山人)もしかり▼八重山は県内でも肥満、高血圧症、脂質異常症、若くして死亡する早世の割合が男女とも高い地域だと八重山保健所は警鐘を鳴らす。こればかりは自慢できるものではないのだが。(辻本順子)
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