情報過多な時代だというのに、口永良部島は初耳でした。噴火のニュースが無ければ知らないままで鬼籍に入ったでしょう▼尖閣諸島も東京都知事が騒ぎニュースにならなければ、多くの日本国民は知らないままだったに違いありません。中国だってこれほど強硬にはならなかったと思います▼翁長知事もアメリカ国民の過半が辺野古の実際を知らないことに驚いています。日本のマスコミのように世界中の事件事故を全社一律に事細かに報道する仕組みは外国のマスコミには少ないようです。世界中のと言っても先述の日本国内の出来事同様、マスコミが率先取り上げない限りそのことを知るすべはありません▼残念ですが、世論もはね返りも報道の頻度に左右されている気がします。特殊な事例ですが知らないままでいた方が気楽に暮らせたのに知ったために心が千路に乱れ日々不安にとらわれて過ごしているという話もあります。その意味でニュースには、うまくつきあうことが要諦です▼あらためて身近な人々の暮らしに目を向けてみたら石垣島に住んでいながら竹富島など離島に行ったことのない人が多いのに気づきます。いくらなんでもと思うのは勝手です。その方々には島々を訪ねる必然性がないのです▼必要に迫られて知る、動く、それでいいのでは。（仲間清隆）
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