石垣市婦人連合会(宮良和美会長)はこのほど、あいさつなどを各地区の方言で表記したポスターを1万部作成した。「宝ヌスマムニ~未来へつなごう~」をテーマに大濱皓文化振興基金事業の採択を受けて取り組んだもので、市内の学校を通して、各世帯に配布していく。
同ポスターはスマムニを話せる高齢者が元気なうちに方言を受け継ごうと、昨年8月に石婦連が石垣市老人クラブ連合会(石垣實勇会長)に協力を依頼。各地域の老人クラブで活動するお年寄りから聞き取りを行い、約9000の用語を13地区から採集した。
石婦連の前会長で、「スマムニ」に関する取り組みを担当する推進委員長の金城綾子さんは「各地区のお年寄りたちが積極的に参加してくれた。『スマムニが話せてよかった』と言ってくれるお年寄りもいて、やってよかった」と話す。
今後は体の部位の名前や天体、植物などを紹介したポスターの作成を予定しており、金城さんは「冊子を作成し、放課後学級などでも活用していきたい」と話した。