石垣市立図書館(野底由紀子館長)はこのほど、2014年度の利用状況をまとめた。それによると、蔵書総数は27万269冊(前年度比7053冊増)で、貸出冊数は25万3345冊(同5152冊減)、利用者人数は延べ5万5478人(同4523人増)だった。貸出冊数は前年度より減ってはいるものの、12年度から25万冊台を維持しており、同館は「図書館利用がだんだん定着してきたように思う」と分析している。
同館では利用状況から利用者のニーズを把握し、図書館の体制づくりなどに生かしている。
市内の保育園や幼稚園、小中学校、児童施設などを対象に行っている団体貸し出しは、冊数が伸びていない場合は利用を呼びかけるなどの活動も行っている。
13~18歳の利用者数は昨年度1330人となり、年間利用者全体の2・4%にとどまったことから、本年度は「こどもの読書週間」に合わせて参加型の特別企画展を開催。読書に関する自分のタイプを調べられるチャートを入り口に張り、タイプ別の本を楽しめるようにするなど、中高校生の関心を高める工夫を行っている。同展は同館展示室で12日まで開いている。
野底館長は「子どもたちが小さいころから生活の一部として日常的に利用する習慣を身に付けられるような図書館を目指したい」と話している。