石垣市は離島への物流拠点となる石垣港内のフェリーバース整備を進めており、本年度は約1億2500万円を投じてブロックの据え付けや上部工の整備を行う。2020年度の完成を目指しており、21年度には現在の旧離島桟橋東側の機能を移転する。沖縄本島航路の貨物船が着岸する岸壁に隣接することで貨物の移動距離も短縮。接岸隻数も増え、石垣港と各離島を結ぶ離島航路に隣接する形で離島への物流拠点を整備する。
市港湾課によると、新たなフェリーバースは沖縄本島からの貨物船が着岸する岸壁(第4上屋海側)隣接地で整備が進められており、08年度に着工。美崎町の危険物取り扱い施設の南ぬ浜町(八島新港地区)への移転などと併せて石垣港港湾計画のスケジュールに沿って年次的に進められてきた。
現在の離島フェリーの物揚場は沖縄本島航路の貨物船が着岸する岸壁から離れているため、隣接地にマイナス3~4㍍の水深を持つフェリーバースを整備することにより、貨物輸送の移動距離を現在の1.5㌔から短縮。着岸できる隻数も増やす。
同課では本年度、南ぬ浜町での臨港道路整備費を含む1億8300万円を計上。そのうち約1億2500万円をフェリーバースの整備に充てる。
同課の玉城広文課長は「フェリーバースの整備も含めて港湾計画を計画通り進められるように、危険物取り扱い施設の移転に向けた調整なども進めていきたい」と話している。