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供用開始、目標は17年度 高齢者と障がい者の避難・交流施設

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基本計画で示された福祉避難所兼ふれあい交流施設のイメージ

 高齢者や障がい者らの避難施設と交流施設の機能を併せ持つ、福祉避難所兼ふれあい交流施設の整備事業で、石垣市は2015年度に実施設計を行う予定だ。福祉総務課によると、一括交付金の交付が決定し次第、実施設計に入る。建設場所は、おおかわ幼稚園西側の市有地1363平方㍍(現県八重山農村青少年教育センター)。16年度の着工、17年度の供用開始を目指す。

 市はこれまで台風時などの避難先として市健康福祉センター内のこどもセンターを使用してきたが、高齢者や障がい者ら要援護者が安全・迅速に避難できる福祉避難所が必要として整備することになった。八重山で初めて。平常時は交流施設として使用される。

 市が13年3月にまとめた基本計画によると、施設は2階建てを想定、▽災害時の避難所としての機能▽人々が気軽に集える居場所としての機能▽イベント・催事も可能となる機能—を持たせる。

 これらの機能に対応するため、備蓄・保管庫、浴室・更衣室、身障者用トイレ、保健室、相談室、研修室、和室、にぎわい広場、多目的ホール、調理室、食堂、非常用発電機などを完備する計画だ。

 市は14年度に障がい者団体などの意見を聞きながら基本設計を行った。

 八重山身体障害者福祉協会の比嘉玉子会長は「各団体には集まる場所がないので、そういう場所や、子どもから大人まで使える場所も造ってほしいと基本設計の段階で要望した。実施設計でも図面ができあがるまでに各団体が関われるようにしてもらいたい」と話している。

 市は当初、大川公民館東側の県八重山家畜保健所跡地の市有地で計画したが、将来的には建設地に隣接するおおかわ幼稚園の市有地との一体的な利用を想定して場所を変更した経緯がある。


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