4月第4日曜日の「第38回さとうきびの日」を記念した講演会(石垣市さとうきび生産振興対策室主催)が4月30日午後、大浜公民館で開催され、生産農家ら約100人が雑草と害虫の防除法を学んだ。雑草については早期防除の重要性が強調された。県農業研究センターの比屋根真一主任研究員が雑草防除、同センター前宮古支所長の新垣則雄氏が害虫の生態と防除技術の開発をテーマに講演した。
このうち比屋根氏は、雑草防除には、薬剤を直接畑に散布する土壌処理と、出芽後の雑草に散布する茎葉処理があると紹介した。
草の種類を把握し、特性をみて除草剤を選定する必要があると指摘、植え付け直後から1カ月内の除草を促した。これ以降に除草すると茎数が減少し、5カ月後だと茎数が2分の1以下になるとのデータも報告した。
新垣氏は、サトウキビの害虫対策の一つ、プリンスベイト剤について▽植え付け時のベイト剤処理はハリガネムシに対して防除効果が極めて高い▽次の株出しが可能になる▽収量にポジティブな影響が期待できる▽ハリガネムシの密度減少に貢献する―とした。