福岡発着で台湾と沖縄を周遊するクルーズ船「コスタビクトリア号」(7万5116㌧、イタリア船籍)が29日午前8時、石垣港に初寄港し、乗客2043人が島内観光を楽しんだ。
同日午前9時半からの歓迎セレモニーは、雨のため、会場を同港埠頭(ふとう)から船内に移して行われ、ミス八重山「星の砂」の大底いろはさんがアントニオ・タテオ船長とロレンツオ・バラッバ・ホテルディレクターに花束を手渡した。石垣市からは初寄港を記念した盾を贈った。
中山義隆石垣市長は「石垣島はエメラルドグリーンに輝く海と世界でも有数のサンゴ礁に囲まれた観光リゾート地。乗船している皆さんが独特の文化や風土、自然を楽しみ、思い出に残る時間を過ごしてほしい」と歓迎。
アントニオ船長は「コスタビクトリアが石垣島に初めて就航できてうれしく思う。今後もこの船が石垣島に寄港できるようにしたい」とあいさつした。
夫婦で訪れた福岡市内の男性(64)は「あいにくの雨だが、初めての石垣島を満喫したい。石垣牛を食べたい」と笑顔をみせた。
コスタ号は同日午後6時ごろ、福岡の博多港に向けて出港した。