【与那国】小学生に食への関心を持たせ、食を支える農業の役割を伝えようとJAおきなわ与那国支店(瑞慶覧隆支店長)は町内の3小学校で児童にナスやオクラ、サツマイモを植えてもらう活動を行っている。23日には比川小学校(東迎和芳校長)の全児童10人が同校内の農園約40平方㍍でサツマイモを植え付けた。
島の野菜を育てたり食べたりする機会を児童に提供することを通じて、児童たちの食に関する活動を支援する同支店の食農教育応援事業の一環。
与那国小がナス、久部良小がオクラ、比川小がサツマイモをそれぞれ栽培し、収穫後は野菜と与那国牛を使った与那国ならではのカレーを調理して全児童で試食する。肥料や料理教室の費用はJA側が助成する。
瑞慶覧支店長は「町内では初の試み。地域の食文化に関心を持ってほしい」と農業の役割をアピール。
比川小では23日、子どもたちが「宮農36号」や「名護まさり」など5種類のいもかずらを植え付け、「大きなイモを育てたい。みんなで頑張る」と早速、水をまいたりした。指導に当たった農家の本田哲也さん(同支店青年部会長)は「児童たちが食農に興味を持てるように、9月の収穫までは指導したい」と話した。
与小と久小では5月の連休明けに植え付けを行う計画。(田頭政英通信員)