酒に酔って路上に寝てしまう「路上寝込み」の件数が昨年1月から12月19日時点で546件と、過去5年間で最高を記録していることが八重山署のまとめで分かった。路上寝込みは、窃盗事件などに巻き込まれる危険性があるほか、過去に死亡事故や重傷事故も発生していることから同署では「絶対に止めてほしい。節度ある飲酒を心がけてほしい」と、呼びかけている。
昨年は10月で2012年の年間件数449件を突破。11月30日で過去5年間で最多だった11年の536件に並び、12月19日には546件に増加している。
路上寝込みは、近年の増加傾向から12年は減少していたが、1年で増加に転じた。
路上寝込みは例年、暑くなり始める5月ごろから増え始め、6月~9月をピークに冬場に減少する。昨年は7月の77件が最高だった。07年には市内で路上寝込みの男性が車にひかれて死亡する事故が発生。05年には重傷事故が1件起きている。
路上寝込みは、窃盗事件など他の犯罪を誘発する危険性をはらんでいるほか、路上寝込み自体が道路交通法76条違反となり、5万円以下の罰金が科せられる。
また、八重山署と石垣市、沖縄県ハイヤー・タクシー協会八重山支部は7月に、地域の安全・安心の向上を図るため「路上寝込み等による交通事故の防止に関する協定」を締結し、路上寝込みやそれによる交通事故の防止に取り組んでいる。
路上寝込みの件数は、9年が314件、10年が495件、11年が536件、12年が449件だった。