全日空(ANA、篠辺修社長)は24日、石垣羽田線に最新鋭の中型機、ボーイング787ドリームライナーを導入した。座席数は335席で、現在使用している中型機のB767ー300型機(座席数270)に比べて65席(約24%)増加。ボーイング787が南ぬ島石垣空港にお目見えするのは初めてで、発着便ともにほぼ満員の乗客が利用した。
同空港を発着する同社6路線(羽田、中部、関空、那覇、福岡、宮古)の利用状況は2014年度で101.3万人と前年度に比べて10.7%増。中でも石垣羽田は21.8万人と同30.2%増となっており、同社は「平均的に(搭乗率が)85%と需要が高い」としてB787就航を決めた。
同社の石垣羽田間は現在、B767ー300型機が1日2往復飛んでいるが、24日~7月9日と10月1~24日はB787が1往復、7月10日~9月30日の夏休み期間中はB787が2往復する。
同社によると、B787は767ー300型機に比べて機内を広めに設計。気密性も向上しているため内部の気圧も安定して快適性に優れ、燃費性能も大幅に向上している。搭載貨物量は7㌧から10㌧に拡充されている。
同便の出発に合わせた就航記念行事は同日午後、同空港出発ロビーであり、篠辺社長は「B787の就航により、多くの観光客に空の快適さと八重山観光を楽しんでもらえるように努力したい」とあいさつした。漢那政弘石垣市副市長は「B787で首都圏から多くの観光客を運んでいただき、さらなる地域路線の拡充をお願いしたい」と最新鋭の中型機就航を歓迎。テープカットの後、乗客らはB787に関連した記念グッズを受け取りながら搭乗した。
同日夕にはANAインターコンチネンタル石垣リゾートで就航記念の集いもあった。