【与那国】19日に4月の観測史上最大となる251.5㍉の雨が降った与那国島で、陸上自衛隊沿岸監視部隊の基地建設予定地の南牧場から赤土が流出しているとして、町民有志が22日午後、沖縄防衛局与那国連絡所に被害状況の把握や原因の調査、再発防止策、住民への説明を求めるとともに、対策ができるまで工事を中断するよう要請した。要請書は同日付で井上一徳沖縄防衛局長にも郵送した。
要請書を受け取った沖縄防衛局協力確保室の長浜功室長補佐は「赤土が流出した事実はある。現在、原因などを調査している。今後、住民への説明なども検討している」としている。
要請した町民のひとり、稲川宏二さんは「赤土の流出は、基地建設に伴う山や牧場の掘削が原因であることは明白。住民からは多くの怒りの声が上がっている」「県赤土流出防止条例にのっとって、被害状況の把握、原因調査などを迅速に行ってほしい」と話した。