みーとぅす(新年)を迎え、元日は暖かい穏やかな天気に恵まれ、冨崎観音堂や桃林寺では多くの人たちが気持ちも新たに「元旦の計」を立て健康を祈ったことと思う▼八重山では若者たちの正月の帰省に合わせ、2日から4日に成人式が催された。各島々でも地域挙げて新成人の門出を盛大に祝福した▼友人の娘の晴れ着姿を見ようと市主催の成人式に出かけた。女子は色あでやかな振り袖姿、今どきのはやりか「盛り」を取り入れた髪形や、カラフルなデコ振り袖など個性豊か。「人と同じスタイルをしたくない」との思いは大いに結構だと思うが▼男性陣は羽織はかまも多く、どうやってそろえたのだろうか?数人のグループが、そろいの衣装と金髪のリーゼントで注目を集めていた。人目を引くのが琉球紅型の衣装。髪形もウチナーカンプーだけでなく、ユニークな結上げにも感心してしまった▼各地でマナーの悪さが指摘されるが、石垣はそれほどでもなく「今年はおとなしい方だよ」と関係者の談。また今年は市長、市町議、県知事選と選挙の当たり年で選挙権を得た新成人も責任重大だ。成人になったからと言って酒を飲んだり、たばこを吸ったりするだけでなく、大人の仲間入りをしたことで「自分にとって理想の大人とは」を考えるきっかけにしてほしいと思う。(辻本順子)
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