24日からスタートする市民防災週間の一環として宮良公民館(半嶺当永館長)の役員で組織する宮良地区自主防災会主催の防災訓練が19日午前、宮良小学校体育館前で行われた。
地域住民115人が参加し、津波発生時の避難経路を確認するとともに、石垣市消防本部職員から自動体外式除細動器(AED)の使用方法や心肺蘇生法を学んだ。訓練は3回目。大雨の影響で訓練の一部を変更して行われた。
避難訓練は午前8時30分に石垣島南方沖を震源とする地震が発生したとの想定で行われ、住民らは公民館の訓練放送とともに、地域の避難場所に指定されている宮良小へ避難。宮良湾への津波到達予想時間が9分と想定される中、参加した115人中33人が到達予想時間内に到着した。
参加者の一人、成底広和さん(26)は「災害時は若者を中心に救助活動に参加する必要性を感じた。日頃の訓練が防災意識を高めるきっかけになる」と振り返った。
市消防本部予防課の玉城克信警防係長は「自宅から避難所までの経路と時間の把握が重要。宮良地域の住民は防災意識が高いので、この訓練で心肺蘇生法を覚え、万一に備えてほしい」と講評した。
半嶺館長は「津波発生時は早めの行動が必要。今後の生活に生かしてほしい」と呼びかけた。