真新しいランドセルを背負った新1年生がまっすぐ手を上げ、横断歩道を渡るほほ笑ましい姿に出会った。まだ少し緊張した表情の子どもたちだが、小さな胸にどんな夢を抱いているのだろう▼クラレが小学校入学児童とその親に行ったアンケートによると、将来就きたい職業のトップは男の子がスポーツ選手、女の子はケーキ・パン屋で、親が子どもに就かせたい職業では、男子は公務員、女子は看護師という結果▼子どもは男女問わず警察官の人気が上昇、親は医師や消防など人々の健康や安全を守る仕事や資格や安定した職業に就いてほしいという親心がうかがえる▼世の中、少子化が続いているようだが石垣は他地区に比べ、子どもが多く産まれる町の一つで、女性が一生涯に産む子どもの数を推計する合計特殊出生率が2・2と、全国1742市区町村の中で8位だという。今春郡内の新入学児は746人、波はあるものの10年前の621人から増えている▼周囲を見渡しても子どもが3人から4人という家庭が多くなったような気がする。共働きがほとんどで核家族化も進んでいるが、まだ都会に比べると子育てがしやすい地域なのかなと思う▼新1年生が大人になるころにはどう変わっているだろうか? 夢が実現できる社会になっていればうれしいのだが。(辻本順子)
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