新年度がスタートして２週間あまり。ここ数日の那覇の街は、小雨交じりのあいにくの天気が続いている。外の景色、雨にぬれた一枚一枚の葉は輝いてみえるが、今にも泣き出しそうなどんよりとした空は、じめついてうっとうしい気分にさせる▼それを吹き飛ばしてくれるのがスーツを身に着け、晴れ晴れとした表情で街を歩く新社会人の姿である。先日、県庁近くでそんな集団と出会った。研修中なのだろうか。「ほんとか」「失敗した」などと会話する姿は思わず「ファイト！」の言葉をかけたいほど生き生きとしていた▼一方、先週末には気になる新社会人たちの姿を目にした。ほろ酔い気分で街を歩く集団のひとりは、両肩を仲間に支えられないと歩けないほど酔っ払っていた。自宅までちゃんと帰れたのかと気になったほどだ▼高度情報化社会の中、だれもが大なり小なりのストレスを抱えている。人によって適量の酒はストレスの発散になり翌日の英気を養う原動力にもなる。だが、度を過ぎると交通事故や窃盗などの事件事故に巻き込まれる可能性もある▼４月は出会いの季節。会社では新人の歓迎会も開かれるだろう。入社して良かったと言われるような心に残る宴で歓迎したい▼よもや先輩諸氏にはアルハラ(アルコールハラスメント)がないよう心してほしい。(鬚川修)
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