JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(本若展充店長)は2014年度、来客数が前年を1万7694人上回る36万7307人が来店、総売り上げは6億2207万2777円(前年比1801万45円増)となり、2年連続で6億円を突破した。
同市場はオープン4年目。南ぬ島石垣空港開港前の12年度は売り上げ4億8892万円、来客数31万484人だったのに対し、開港後は観光客の増加に伴い14年度から売り上げが急増。同市場は15年度の売り上げ目標を6億1000万円に設定している。
売り上げのうち、熱帯果樹は前年を2647万9699円上回る1億4769万6301円(21・8%増)。
客単価は34円減の1694円だったが、売り上げ点数は11万936点増加の221万594点となった。
同市場では「観光入域者数の増加に伴い、お土産用として人気が高い熱帯果樹の売り上げが拡大。単価は減少したが地元商品の販売回転が著しく、売り上げ点数が単価の減少をカバーしている」と分析している。
生産者会の次呂久栄重会長(66)は「新空港開港後、売り上げが急激に伸びた。今後の課題は安定供給。ほしいものがいつでも購入できる仕組みを生産者全員でつくることが重要」と指摘。
本若店長は「次年度はこの流れを維持できるかが課題。市場への設備投資を行い、石垣牛などの精肉販売や冷蔵商品を充実させたい。生産者には多品目生産と安定した品ぞろえをお願いしたい」と語った。