川平公園のバリアフリー化などを進めるため、石垣市が2008年度から進めている「川平風致公園整備事業」で、14年度までに遊歩道約210㍍の整備が終了した。8日午後、障がい者にとって優しい公園整備を要請していた自立支援センター南十字星の金城太亮代表(35)や比屋根和美さん(54)らが車いすでバリアフリーの状況を確認した。
整備では勾配を8%以下に設定するとともに、二重手すりも設置。車いすやベビーカーのタイヤがはまりやすかった雨水横断溝のグレーチングは幅を狭め、余分な部分にはふたをした。 市都市建設課では「まだ凹凸があるので、順次整備を進め、安心安全な道にしたい」としている。
以前は勾配がきつく路面に凸凹もあったため、「電動車いすでは怖かった」という比屋根さんは「歩きやすい」と満足。景色を楽しむ余裕も生まれ、「川平湾は最高」と笑顔。
改修後に県内外や台湾の車いす利用者を案内した金城代表は「以前は転倒の危険もあったが、歩きやすさを実感している」と語った。
手動車いす利用者の砂川洋輝さん(45)は「これくらいの傾斜なら何とかいける。障がい者が使いやすいということはみんなが使いやすいということ」と評価した。