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Channel: 八重山毎日新聞社
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いま、名蔵湾を通ると気持ちがよい。県道…

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 いま、名蔵湾を通ると気持ちがよい。県道植栽マスの花が満開、道行く人を癒やしている。サルビアやマリーゴールド、ベゴニアなど2万鉢を植えたという▼国道バイパスに設置してあるコンクリート製花壇と同じ県のフラワークリエイション事業らしい。八重山ではコンクリート製花壇は違和感を覚えるが、じか植えは実に自然で美しい。県は「人の多い黄金週間まで持たせたい」という▼行政はインフラ整備は一生懸命だ。素晴らしい道路ができ、華やかに開通しても、すぐに雑草に覆われる。その弁明はいつも「予算がない」。近年は台風などで歩道の植栽木が倒れると、植栽マスをコンクリートで埋めるケースも目立つ▼確かに道路の維持管理費は昔から少ない。雑草刈りも、効果的な時期を選んで実施していると聞く。少ない予算でのやりくりは、相当に厳しいものがあるだろう。しかし、他に維持管理を充実させる方法はないのか▼空き缶拾いをすると、美しく手入れされた植栽マスと、雑草で荒れ放題のところでは、ごみの量も極端に違う。花が咲き乱れていれば、道行く人の心も優しくなる▼県が歩道の植栽マスに花を植えたケースは、ほとんど記憶にない。最近は市も運動公園周辺で花を咲かせている。花が嫌いな人はあまりいないし、必ずボランティアも増える。それを期待したい。(黒島安隆)


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