【与那国】カジキ漁が終盤を迎えている。久部良漁港には連日、町漁協(嵩西茂則組合長)の組合員が水揚げしたカジキが並び、職員らが出荷の準備に追われている。同漁協によると、カジキ漁は11月から翌年3月までがピーク。多い日は20—30本が揚がるという。
町漁協によると、今年のカジキの水揚げは3月15日までの2カ月半で、585本合わせて44.4㌧、取引額は4098万円。前年同期を58本(11.0%)合わせて4.9㌧(12.4%)、490万円(13.6%)上回っている。
カジキは箱詰めし、1日4便運航している与那国発の航空機で出荷。1便に積載できる最大の箱数は90㌔詰めで4箱、180㌔詰めで2箱。約9割は熊本県に出荷され、委託業者によりセリにかけられる。
現在、与那国発着の空の便は混み合っており、重いダイビング機材を持った観光客が乗り込む場合には、貨物の積載量が制限される場合もあり、同漁協では船便で送ることもある。