4月からスタートする子ども・子育て新制度に伴い、石垣市は26日までに、公立・認可保育園の2015年度月額保育料を決定した。市町村民税の所得割額に応じ、生活保護世帯を含め12階層に区分、3歳未満(3号認定)は0~4万9600円、3歳以上(2号認定)は0~3万2600円の範囲で設定した。市児童家庭課によると、各階層平均で現行から1000~2500円のアップとなる。小学校就学前の子どもが2人以上いる世帯では第2子が半額、第3子以降が無料。
市が設定した保育料は、公費負担の給付金が支給される公立・認可・小規模・事業所内(地域枠)の保育園が対象。
これらの保育園は、給付金と利用者負担の保育料で運営され、給付金については国4分の2、県4分の1、市町村4分の1の割合で負担する。
保育料は、国が公定価格で基準を定めており、公定価格より低く設定すればするほど市町村負担が増える仕組み。
市は公定価格や県内10市の保育料を参考に保育料を設定した。国が定めた8階層を独自に12階層に細分化して利用者負担の軽減に努めたが、県内他市と同様、現行保育料を上回ったという。
新制度では年齢区分も、現行の3歳児未満、3歳児以上、4歳児以上の3区分から、3歳児未満、3歳児以上の2区分に変更される。
就労形態によって保育時間も変わり、週120時間以上就労する保護者の場合で最長11時間、64時間以上120時間未満の就労では最長8時間となっている。
市は4月中旬以降、入所が内定した保護者に対し、入所決定とともに保育料を通知する。
保育料については9月、2015年度の市町村民税額に基づく保育料に改定される。