【与那国】流会が続いていた与那国町議会(糸数健一議長)は23日午後3時、野党議員3人の開議請求で本会議を開き、糸数議長と大宜見浩利副議長の辞職届を不許可とすることを決めた。正副議長の辞職劇をめぐっては、与野党間で歩み寄りはみられず、議会が正常化する見通しは立っていない。
この日の議会では、25日までだった3月定例会の会期を、16日間延長して4月10日までとした。
町当局は正副議長の辞職届を提出したあとも新議長が決まらない状況が続いていることから、議案への対応に追われており、補正予算は26日に、条例などの議案は31日にそれぞれ専決処分する予定。
新年度予算案の専決処分では、一部を暫定予算案に組み直して専決処分することも選択肢として検討している。
この日の本会議には野党議員3人が出席し、崎元俊男議員を仮議長として正副議長の辞職届について取り扱いを協議。採決では賛成者はおらず、不許可になった。
町議会事務局の米城資晴事務局長は同日夜、辞職届の不許可を正副議長に電話で伝えた。米城事務局長によると、不許可が伝えられた糸数議長と大宜見副議長はいずれも「わかりました」と述べたという。