【那覇】内閣府沖縄総合事務局は18日、2015年1月1日時点の県内公示地価を発表した。石垣市の住宅地など全用途地価平均は前年より0.6%上がり、7年ぶりに上昇に転じた。1平方㍍当たりの平均価格は、5万9700円(前年5万9300円)だった。調査を行った地価公示沖縄分科会代表幹事で不動産鑑定士の髙平光一氏は石垣市の地価上昇について「新空港効果が大きい。観光客が増えることによって地域が発展している所の上昇が顕著である」と説明した。
石垣市の地価調査は住宅地3地点、商業地2地点で実施。住宅地は前年より0.5%上がり、平均価格は3万8100円(同3万7900円)で県内16番目に高かった。商業地は前年より0.7%上昇し、価格は9万2200円(同9万1500円)で同5番目に位置した。
石垣市内の公示価格で住宅地の最高は登野城104の4万200円、次いで新川喜田盛14の1の3万8600円、平得西原129の3の3万5400円。商業地は大川中ノハカ207の3で12万2000円。次いで新栄町70の12の6万2300円だった。
地価公示は、適正な地価の形成に寄与する目的で国土交通省土地鑑定委員会が毎年、全国の標準地で調査を実施。一般の土地取引価格の指標、不動産鑑定士等の鑑定評価、公共事業用地の取得価格算定の基準とされ、相続税と固定資産税評価の目安となる。