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「星圖」文化財指定へ 石垣市文化財審

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市文化財に指定される見通しの星圖の一部(市教委文化財課提供)

 石垣市文化財審議会(石垣博孝委員長、委員10人)は13日午後、市教育委員会で第3回会議を開き、2008年12月25日付で市教育委員会から諮問のあった星圖(ほしず)の答申書について審議した。18日に市教委に答申し、27日の定例会で承認されれば市指定の文化財(古文書)となる。

 星圖は星の出入りや運行の様子を見て覚え、五穀の耕作の時節を数十年試して記録したものとされている。道光7(1827)年に長興氏善康によって写されたものと考えられ、現在は市立八重山博物館に所蔵されている。文化財課によると、県内で現存し、内容が確認できるのはこの所蔵資料のみという。

 当時、人々は星(星座)の位置や高さを見ることで種まきの適正時期を知っていたとされ、農業と深い関わりがあった。近世の八重山諸島の天文知識を知る上で重要で、琉球王府時代の役人の農業に関する教養を量るためにも貴重な資料とされている。

 審議では、同課文化財係の島袋綾野係長が諮問の際に種別が「歴史資料」となっていたことを説明し、「『古文書』の方が適当ではないか」と提案。委員全員が賛成した。


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