【那覇】29日から石垣-那覇線に新規参入するソラシドエア(スカイネットアジア航空、髙橋洋社長)は11日、離島住民向けの割引運賃「ソラ島割」を設定したと発表した。当日の割引運賃を1万6850円(片道通常期)とし、現在、同路線で運航中の全日本空輸(ANA)や日本トランスオーシャン航空(JTA)と同額となる。3社が同額となることにより、同路線は4月から県が離島住民に運賃を補助する「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業」が再適用されるとみられる。
同路線は民事再生手続き中のスカイマークの運休により、離島住民の航空運賃の高騰が懸念されていた。 ソラシドは当初、離島割引を設定せず、往復割引1万8500円(片道)で新規参入を予定。既存2社と運賃の価格差が生じて競争状態になることから、県の離島住民対象の同事業が適用外となる可能性が指摘されていた。
「ソラ島割」は石垣市、竹富町、与那国町が発行する「沖縄県離島住民割引運賃カード」か同カード転出者用証明書を所持する離島居住者が対象。運賃の設定期間は29日~10月24日の搭乗分。
通常期は4月1日~7月2日、9月1日~10月24日。多客期は3月29日~31日、7月3日~8月31日。多客期の運賃は1万7400円となる。新運賃は29日午前9時30分から販売開始される。