後生の正月と言われる旧暦1月16日のジュールクニチー(十六日祭)の6日、郡内各地で墓参りする行事が行われた。石垣市内では午前中、小雨がぱらついたが、午後から雨も上がり、大勢の家族連れが墓を訪れた。墓前で料理を囲んで談笑するなど、いつもはひっそりとしている墓地はにぎわいをみせた。
三枚肉や昆布、天ぷら、かまぼこ、こんにゃくなどの入った重箱、もち、果物などを並べ、先祖の霊を慰め、親族の健康を祈願した。
このうち、バンナ公園南側飛び地区の譜久山哲也さん(57)=真栄里=のお墓では、家族が墓前にごちそうを供え、手を合わせた。
譜久山さんは「本家が与那国なので、与那国の方角にも線香を立てている。家族みんながそろっているので、先祖も喜んでいるだろう」と話した。
バンナ公園南の墓地は毎年、通路の両側に駐車する車両で混雑するため、石垣市が通路を一方通行にして対応、大きな混乱はなかった。譜久山さんは「車が出られなくなることもあるので、こういう対応をしてもらえると助かる」と喜んだ。