南ぬ島石垣空港の開港と格安航空会社(LCC)の就航に伴い、航空運賃が安くなったことから、今年は年末年始休みを利用して、地元から旅行に出かける家族連れが増えている。空の便は5日ごろまで混み合いそうだ。市内の旅行代理店によると、年末年始の航空運賃はこれまで通常運賃より高めに設定されていたが、今年の石垣—那覇間の航空運賃は昨年の同時期と比べて3分の1の価格。連休も重なり、買い物などで気軽に沖縄本島に出かける人が増えているという。
中央ツーリストやいま支店(宮良久志支店長)によると、今年は石垣|那覇間の航空チケットを購入する人が多く、北海道や京都方面への国内旅行も好調という。
宮良支店長は「ツアーとしてではなく、航空チケットを購入して正月に旅行に出かける人が多く、直行便を使って本土に向かう人も増えている。新空港効果は大きい」と話した。
南ぬ島石垣空港では30日、市街地からのバスが到着するたびに大きなバッグを持った夫婦やカップル、友人同士の旅行者が次々とチェックインカウンターに向かう姿があった。
年末年始を沖縄本島で過ごすという市内の川島奈緒子さん(24)は「年末年始は休みなので、職場の後輩と一緒にアウトレットモールで買い物を楽しんできます。新空港ができてから石垣島から出るのは初めてだ、LCCの参入で航空運賃が安くなり、本土の友人や家族が来やすくなった」と喜んだ。
この日、空港ではチェックインカウンターでの混雑は少なかったが、テナントで土産品を選ぶ観光客や到着客を待つ人で到着ロビー周辺は終日、混雑した状態が続いた。